長期優良住宅の内容と認定条件について解説します!

長期優良住宅は数世代にわたって安心して暮らせることを目標とした認定です。
長期優良住宅は、各種税制における優遇や住宅ローン控除額の引き上げや、国の推進事業なので資産価値が下がりにくいなどのメリットがあります
今回は長期優良住宅の内容と必要な条件について解説します。

□長期優良住宅の内容について解説します!

長期優良住宅とは長く安心して暮らせる住宅のことです。
認定を受けるのには必要な条件が複数あり、全てを満たすことで「長期優良住宅」に認定されます。

皆さんも耳にしたことがあるかもしれませんが、「認定住宅」とは「認定長期優良住宅」または「認定低炭素住宅」のことを指しています。
そのため、長期優良住宅であれば認定住宅と記載されている優遇制度を利用できます。

□長期優良住宅の認定条件をご紹介します!

1.耐震性
床倍率の計算により耐震等級3以上、または免震建築物であることが必要です。

2.劣化対策
・数世代にわたって住宅の構造躯体が使用できること
・通常の使用環境で使用期間が最低でも100年程度となる措置を施すこと
以上2つの大題の上に、以下3つの細かい規定があります。

・地面から1m以内の柱や軸材、合板には薬剤処理を施すこと
・床下や小屋裏に点検口を設置すること
・床下空間に330m以上の有効高さを確保すること

3.維持管理・更新の容易性
床下点検しやすいように空間の確保、交換容易な部材の採用、などの対策が必要です。

4.可変性、バリアフリー性があること
これは戸建て住宅には適用されないため今回は割愛します。

5.省エネルギー性
気密に関しての規定はありませんが、断熱性等級5かつ一次エネルギー消費等級6への対応が必要です。

6.居住環境
建築予定地が数十年後に道路になる予定の場合などは認定されないので注意が必要です。

7.住戸面積
長く居住するためにはある程度の面積が必要という考えに基づいています。
一戸建ての場合は75平方メートル以上、1つのフロアで階段を除いて40平方メートル以上などの面積規定があります。

8.維持保全計画
これは建築会社に用意してもらうものですが、計画的に点検やメンテナンスするという趣旨の計画書が必要です。

□まとめ

長く暮らせて丈夫な長期優良住宅を建設するには、住宅そのものの性能だけではなく、土台となる土地の住環境や立地条件も満たす必要があることには注意が必要です。
今回の記事が、長く暮らせて丈夫な長期優良住宅を建築するきっかけになりましたら幸いです。