注文住宅を建てる流れとは?家ができるまでの工程を解説

家ができるまでには、たくさんの工程が行われています。
それぞれの段階について詳しく理解する必要はありませんが、何となくでも知っておくことで、工事の進行具合を確認でき、完成がより楽しみになるものです。
そこで今回は、注文住宅の家ができるまでの流れについて解説します。
家づくりの全体的な流れを把握して、不測の事態にも備えましょう。

□家ができるまでの流れ

家ができるまでには、次の7つの工程があります。

まずは地盤調査をします。
家を建てる前には、その土地に家を建てても大丈夫かどうか調べなければいけません。
地盤の強度を調査し、計測の結果によっては、地盤を改良するための工事を行う必要があります。

改良が必要と判断された場合は、続いて地盤改良工事を行います。
改良工事を行うことによって、液状化や不同沈下(地盤が建物を支えきれず、斜めに沈んでしまう現象)などの問題が発生するのを防止できます。

地盤を問題のない状態に改良できたら、基礎工事に着工していきます。
ここでいう基礎とは、家と地面の間にある、住宅の重さを支えている部分のことです。
主に鉄筋コンクリートを使って、住宅の基礎を形成します。

基礎工事が完了したら、木工事に入ります。
木工事とは、木材を使って住宅の骨組みを作る作業のことです。
加工された木材をそれぞれの部位にはめ込み、住宅の骨組みを型取っていきます。

続いて、屋根の一番上に棟木(むねぎ)を取り付ける「上棟」を行います。
上棟が完了したら、雨風を防ぐシートを取り付け、シロアリの侵入を防ぐ防蟻(ぼうぎ)処理やサッシや断熱材を取り付けていきます。
上棟の際には「上棟式」を行い、上棟までの工程が完了したことに感謝し、無事完成することを祈願します。

ここまで完了して、ようやく内装工事に取り掛かっていきます。
壁や天井の塗装や、床のフローリングを仕上げて、キッチンや水道などの設備を整備していきます。

工事が終わったら、お客様に住宅をチェックしていただきます。
確認して問題がなければ、鍵や重要書類の受け渡しを行い、ようやく全工程が終了します。

□家づくりにはどれくらいの期間が必要?

情報収集やプランニングを含めると、家が完成するまでには、おおよそ8ヶ月から15ヶ月程の時間がかかります。
家づくりの工事だけで見れば、工事が始まってから完成するまでに、だいたい6ヶ月前後の工期を要します。

場合によっては半年で完了することもあれば、2年以上が必要になることもあるので、最低でも6ヶ月から7ヶ月以上はかかると見越したうえで、計画を立てていきましょう。

□まとめ

注文住宅で家ができるまでには、地盤調査から家の引き渡しまで、全部で7つの工程が実施されています。
そのため、家づくりを検討し始めてから工事が完了するまでには、平均で8ヶ月から15ヶ月程の長めの期間が必要です。
家づくりの計画を立てる際は、最短でも半年以上はかかると予測したうえで、プランを作成していきましょう。