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コラム

2026-03-16

木造住宅のシロアリ対策にはどんな種類がある?

木造住宅に長く安心して暮らすためには、見えない部分の対策が重要です。
特にシロアリは、建材を食害し、住宅の耐久性を低下させる原因となり得ます。
そのため、どのような種類の対策があるのか、そしていつ実施するのが効果的なのかを知ることは、大切な住まいを守る上で欠かせません。

ここでは、木造住宅におけるシロアリ対策の種類と、それぞれの実施時期について解説していきます。

木造住宅のシロアリ対策の種類

地下シロアリと乾材シロアリ

日本に生息するシロアリは、その生態によって大きく二つに分けられます。
一つは「地下シロアリ」と呼ばれるグループで、ヤマトシロアリやイエシロアリが代表的です。
これらは主に地中や湿った環境を好み、湿った木材を食害する傾向があります。
特にイエシロアリは、自身で水分を運ぶ能力があるため、比較的乾燥した木材にも被害を及ぼすことがあります。

もう一つは「乾材シロアリ」と呼ばれるグループで、アメリカカンザイシロアリやダイコクシロアリが該当します。
これらのシロアリは、木材に含まれるわずかな水分でも生きていけるため、土壌に依存せず、乾燥した木材から木材へと移動しながら被害を広げる恐れがあります。

木部処理や土壌処理

シロアリ対策には、木材そのものに処理を施す「木部処理」と、建物の周囲の土壌に処理を施す「土壌処理」があります。

木部処理は、建物の構造材や木材の表面、内部に薬剤を処理することで、シロアリが木材を食べるのを防いだり、侵入を阻止したりする工法です。
具体的には、薬剤を木材表面に塗布したり、吹き付けたりする方法のほか、木材に穴を開けて薬剤を注入する方法などがあります。

一方、土壌処理は、建物の基礎周りの土壌に薬剤を散布することで、シロアリが土壌から建物へ侵入するのを防ぎます。
基礎の内側や配管の立ち上がり部分など、シロアリの侵入経路となりやすい箇所に薬剤を行き渡らせることで、効果を発揮します。

ベイト工法や防湿フィルム

近年注目されている対策方法として、「ベイト工法」や「防湿フィルム」があります。

ベイト工法は、駆除剤を混ぜた特殊なエサ(ベイト剤)をシロアリの通り道などに設置する方法です。
シロアリがこのエサを持ち帰り、巣の仲間にも与えることで、巣ごと駆除することを目指します。
建物の外に設置するため、薬剤を直接建物内部に散布することへの懸念がある場合に有効な手段の一つです。

防湿フィルムは、床下などの湿気をブロックするために敷き詰められるシートです。
シロアリは湿気を好むため、床下環境を乾燥させることで、シロアリが寄り付きにくい環境を作り出すことを目的としています。

シロアリ対策の種類と実施時期

新築時にできる対策がある

木造住宅におけるシロアリ対策は、新築時に行うことが最も効果的で、かつ数多くの選択肢があります。
建築基準法においても、建物の耐久性確保の観点から、地面から一定の高さまでの木材部分には防蟻処理が施されることが一般的です。

新築時だからこそ可能な対策としては、まず、床下や天井に点検口を設けるなど、将来的な点検がしやすい住宅構造にすることです。
また、基礎の立ち上がり部分や配管貫通部など、シロアリの侵入経路となりやすい箇所を丁寧に処理することも重要です。

さらに、柱や土台といった構造木材に、加圧注入法などで防蟻薬剤を処理する方法は、その効果が長期間持続すると言われています。
工場で加工された防蟻シートを床パネルの下に敷設する工法も、新築時にしか実施できない効果的な対策です。

入居後もできる対策がある

新築時に万全な対策を施せなかった場合や、年月が経過して効果が薄れてきた場合でも、入居後やリフォーム時にも実施できる対策はあります。

例えば、既存の建物に対して薬剤を散布する「バリア工法」は、すでに侵入しているシロアリを駆除する目的でも行われます。
ただし、効果は薬剤の種類によって異なり、定期的な再処理が必要となる場合もあります。

また、建物の外周にステーションを設置するベイト工法も、入居後でも実施可能な対策です。
布基礎(地面が露出している部分がある基礎)の場合などでは、土壌に薬剤を散布する土壌処理も有効な場合があります。

まとめ

木造住宅に長く安心して暮らすためには、シロアリ対策は欠かせない要素です。
シロアリには地下シロアリや乾材シロアリといった種類があり、それぞれに木部処理、土壌処理、ベイト工法、防湿フィルムといった多岐にわたる対策方法が存在します。
これらの対策は、新築時に実施することで、より効率的かつ効果的に住まいを保護することが可能です。
入居後でも実施できる対策はありますが、建物の構造や状況に応じた適切な方法を選択することが重要となります。

大切な住まいを守るために、シロアリ対策に関する知識を深め、計画的に実施していくことをお勧めします。

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