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コラム

2026-02-18

木造の柱の太さの基本とは?構造による違いや重要な要素を解説

木造住宅の骨格を担う「柱」は、建物の安全性や耐久性を左右する非常に重要な構造材です。
その太さは、建物の強度や設計思想に深く関わっており、いざ家づくりを考え始めた際に、どのような基準で選ばれているのか気になる方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、木造住宅における柱の太さの決まり方や、その重要性について解説します。

木造柱の太さの決まり方

太さは3.5寸と4寸が基本

日本の木造住宅で一般的に使用される柱の太さは、3.5寸(約105mm)と4寸(約120mm)が主流となっています。
これ以外にも3寸(約90mm)や5寸(約150mm)、6寸(約180mm)といった規格も存在しますが、一般的な戸建て住宅では3.5寸と4寸が最も多く採用されています。
これらの太さを使い分けることで、建物の構造や強度、コストのバランスが最適化されます。

通し柱と管柱で太さ変わる

木造住宅の柱は、その役割によって「通し柱」と「管柱(くだばしら)」に分けられます。
通し柱は、建物の1階から2階、さらには軒まで一本で通る柱のことで、建物の骨組みをしっかりと支える最も重要な柱です。
そのため、一般的に太さのある4寸の柱が使用されることが多いです。
一方、管柱は1階や2階の床から梁までの短い柱を指し、こちらには主に3.5寸の柱が用いられます。
このように、柱の種類によって適切な太さが選ばれています。

木造柱に重要な要素

柱の間隔は910mm

木造住宅の柱が配置される間隔は、一般的に910mmが標準となっています。
この寸法は、日本の伝統的な「尺寸法」に基づいています。
1尺がおよそ303mmですので、3尺で約909mmとなり、これが便宜上910mmとして広く採用されてきました。
この910mmという間隔は、合板や石膏ボード、窓サッシなど、日本で流通している多くの建材のサイズとも関連が深く、効率的な施工を可能にしています。

代表的な樹種とその特徴

柱に使用される樹種は多岐にわたりますが、代表的なものとしてはスギ、ヒノキ、ホワイトウッドなどが挙げられます。
スギは流通量が最も多く、コストパフォーマンスに優れています。
適度に乾燥させた材は強度も良好です。
ヒノキは耐久性や耐湿性に優れ、特有の良い香りが特徴です。
西日本では比較的流通量が多く、意匠性も高いとされます。
ホワイトウッドは、北米や欧州などからの輸入材で、比較的手頃な価格で供給されることが多い樹種です。
スギと比較して同等以上の強度を持つものも多く、コストパフォーマンスに優れる場合がありますが、他の木材と同様に、湿気対策は重要になります。

それぞれの樹種には異なる特性があるため、建物の仕様や予算に応じて適切なものが選ばれます。

耐震性と柱の関係

家の耐震性は、柱の太さや樹種だけで決まるものではありません。
柱の仕様はもちろんのこと、梁の強度、金物による接合部の確実さ、筋交いや構造壁の配置といった、建物全体の構造設計が一体となって耐震性が確保されます。
日本の建築基準法では、一定規模の地震で倒壊しないことが求められており、多くの住宅でこの基準が満たされています。
さらに高い耐震性を目指す場合は、柱の本数や配置、材質などがより詳細に検討されます。
また、柱に見られる自然な割れ(背割れ)や、接合部のための穴あけなども、建築基準法に適合していれば強度的には問題ないとされることがほとんどです。

まとめ

木造住宅の要となる柱は、その太さ、配置間隔、使用される樹種など、様々な要素が組み合わさって建物を支えています。
一般的には3.5寸や4寸の太さが用いられ、通し柱と管柱で使い分けられます。
柱の間隔は910mmが標準的であり、スギ、ヒノキ、ホワイトウッドといった樹種が代表的です。
これらの柱の選定は、単に強度のためだけでなく、建材の流通やコスト、さらには建物の耐震性全体とのバランスの中で決定されます。
ご自身の家づくりにおいて、構造材である柱について理解を深めることは、より安心で快適な住まいを実現するための一助となるでしょう。

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