高気密・高断熱住宅のメリットとデメリットをご紹介します!

日本だけでなく各国やWHOなどの国際機関が健康で暮らすためには、冬場の住宅内の温度が18度以上であることを求めており、英国保健相は21度以上であることを推奨しています。
室内温度を保つには、高機密・高断熱住宅を建てる必要があります。
今回は、国も推進している高機密・高断熱住宅のメリット・デメリットについて紹介します。

□高気密・高断熱住宅のメリットについて解説します!

1.省エネ効果で光熱費が下がる
少ないエネルギーで家中を快適な温度にできるだけでなく、快適な温度を長時間保つため、快適温度にするための冷暖房費用が下がります。

2.夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる
高気密・高断熱住宅は壁、床、屋根、窓など住宅の外側が断熱材で覆われているため外気温の影響を受けにくく、保温能力も高いのが特徴です。
家中どこでも夏は涼しく冬は暖かいため、「コールドドラフト現象」と相性が悪いとされる吹き抜けやリビング階段も安心して作れます。

3.健康に暮らせて、医療費の低減がt期待できる
高気密・高断熱住宅は冬場の廊下や脱衣所、浴室も温かくできます。
気温変化が原因で最悪の場合には死に至る、ヒートショックの抑制や身体ストレスの軽減、疾病の罹患リスクの軽減が期待できます。

4.家が長持ちする
高気密・高断熱住宅は、結露が発生しにくく、湿気の侵入も防ぎます。
そのため、木材腐朽菌やシロアリの侵入から住宅を守り、長持ちに繋がります。

□高気密・高断熱住宅のデメリットをご紹介します!

*火気を使う暖房が使えないこと

石油ストーブやファンヒーターのように燃料を燃やして暖める機器の場合は定期的な換気が必要で、暖房効率があまりよくありません。
高気密・高断熱住宅には、エアコン、床暖房、蓄熱暖房など、空気を汚さない機器と相性が良いです。

*定期的な換気が必要なこと

換気がうまくいっていない高気密・高断熱住宅の場合、結露の発生、熱気や臭いの篭り、二酸化炭素濃度の上昇、シックハウスやアレルギー疾患リスクの増加などの不具合が起こりやすくなります。

*建築費が高いこと

高性能断熱材や気密テープなどの建築資材費が高くなるだけではなく、施工においても専門的な技術が必要になるため、職人さんの手間賃もかかります。
しかし、冷暖房費用が安くなることを考慮すると長期的に見ればお得になるため、これはデメリットに数えなくていいかもしれません。

□まとめ

高気密・高断熱住宅には一長一短があり、完全無欠な次世代住宅ではないため、誰にでも合うものではありません。
ただ、高気密・高断熱住宅は冷暖房効率がよく、省エネで光熱費が安くなります。
今回ご紹介したメリットとデメリットについてしっかりと把握した上で、検討してみてください。